Write Code Every Day に失敗したから commit log を改竄した

thumbnail

マイ Git しぐさ を紹介するのが流行っているようなので僕も少し。

Write Code Every Day とは

Write Code Every Day は jQuery の作者でもある John Resig が始めた習慣のようなものです。 続けると色々と良いことがあったらしいです。(※どのような良いことがあったかは、この人の置かれていた前提の説明が必要で面倒なのでボカします。)

FYI: https://johnresig.com/blog/write-code-every-day/

人は愚か

僕も「毎日コード書くぞ〜」と思っていたのですが、つい先日うっかり push し忘れていて草を欠いてしまいまいた。 実際にはその日の commit log があるのでそれが master に merge されると草は生えるはずなのですが、生える確証がないので偽装工作をしました。 いつの間にか草を生やすことが目的化していますね。

ちなみに Write Code Every Day の前提としては、「意味のあるコードを書く、ブログは含まない」といった制約があるのですが、そもそもの時点でそれすらも守れていなかった気はします。 俺がこの活動を続ける意味はあるのか?

commit log の改竄

やり方は調べると幾らでも出てくると思いますが、自分の知識の整理のためにも書こうと思います。

Author Date と Commit Date

commit log には Author Date と Commit Date があります。これらは、

  • Author Date: コミットの著者である author による commit 日付
  • Commit Date: コミットを取り込んだ人を表す committer による commit 日付

という違いがあります。

FYI: https://vividcode.hatenablog.com/entry/git/author-date-and-committer-date

普段 git log で見ているものは Author Date です。

 git log -1
commit ea74c11d0f537e52f672bb0a3791d7021d3b89ec (HEAD -> feature/write-code-every-day, origin/master, origin/HEAD, master)
Author: sadness_ojisan <sadness.ojisan@gmail.com>
Date:   Sun Feb 14 04:53:39 2021 +0900

これは git ammend で編集できます。

しかし、GitHub が見ているのは、Commit Date の方です。 こちらはどうやって書き換えたら良いでしょうか。

Commit Date を書き換える

まず、Commit Date を確認してみましょう。 Commit Date は git log--pretty=fuller を 付けると見れます。

$ git log -1 --pretty=fuller

commit ea74c11d0f537e52f672bb0a3791d7021d3b89ec (HEAD -> feature/write-code-every-day, origin/master, origin/HEAD, master)
Author:     sadness_ojisan
AuthorDate: Sun Feb 14 04:53:39 2021 +0900
Commit:     sadness_ojisan
CommitDate: Sun Feb 14 04:53:39 2021 +0900

これを書き換えるためには、git ammend で Author Date を書き換えてから、それを Commit Date に反映させると良いです。 幸いにもその反映を実現する --committer-date-is-author-date という便利なものがあります。

$ git commit --amend --date 2020-02-14

$ git rebase HEAD~1 --committer-date-is-author-date

上の例だと直前 1 commit の改竄なので、Write Code Every Day をしくじった翌日などに使える方法です。

もし過去の Write Code Every Day 逃しを直したいときは、複数 commit に跨って歴史を改竄しなければいけません。 その場合は --amend 時点から rebase してやると良いです。

$ git rebase -i HEAD~100

#pick を edit に修正

$ git commit --amend --date="2019-02-14"
$ git rebase --continue

$ git rebase HEAD~100 --committer-date-is-author-date

ちなみに git log で見る日付は Sun Feb 14 04:53:39 2021 +0900 のような形式ですが、これは 2020-02-14 といった書き方でも可能です。 曜日が不要なのでこっちの方が簡単に改竄できると思います。

なんで改竄した commit log が 2/14 なの?

匂わせてみたかっただけです。匂いましたか?

おわりに

Write Code Every Day を改竄して自分の身にどういう変化があったかについてですが、手段が目的化してレギュレーションを破っている形だけの Write Code Every Day に意味はないことにようやく気づけました。

おまけ(先行研究)

人工芝

芝をそれっぽくする Chrome 拡張。当然、自分にしかいい感じに見えない。

https://chrome.google.com/webstore/detail/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%8A%9D/ilnlbllkdghiepmmomeglepgbinddpkb?hl=ja

kusa

改竄するわけではなく、毎日それっぽく草を生やせるツール。 ただ改竄はしていないものの、日付指定して新規で commit を作っておりズルい。

https://github.com/YuG1224/kusa

乱数をちょっと入れて、人間が commit してるぽさを出そうとしているところがズルい。

function commit(n) {
  // 1/n判定
  const r = (n) => {
    return n ? Math.floor(Math.random() * n) === 0 : false;
  };

  if (!r(n)) {
    return;
  }
  const string = `git commit --allow-empty --date='${date.format()}' -m 'update'`;
  const result = execSync(string).toString();
  console.log(result || string);
}